〜価格・成分表・原材料・グレインフリー・手作り・ウェットとドライまで徹底整理〜
こんにちは、jyosuiです!
先日、『東京スカイツリータウン(ソラマチ)』で開催された『キャットブリーダー沢辺』さんの3日連続トークイベントに行ってきました。最終日は『獣医師くぅ先生』が登場。キャットフードの選び方のやあげるポイントについてお話されていました。
ソレを簡単にまとめたブログ記事になります。

くぅ先生に学ぶ『キャットフードの選び方』
愛猫にはずっと健康で長生きしてもらいたい。
愛猫家ならみんなが心から願うことです。
そのなかでも健康に直結するごはんについて「いいごはんの見極め方って、結局なにを見るの?」
誰もが抱く疑問です。

今回は、YouTubeチャンネル
『くぅのキャットフード研究室』
を運営する猫の栄養に詳しい獣医師くぅ先生と
同じくYouTubeチャンネル
『キャットブリーダー沢辺』
を運営する猫のお世話に詳しい沢辺さんの対談内容をもとに、
- フード選びで本当に見るべき場所
- 成分表の落とし穴
- 原材料はどこまで見る?
- グレインフリーは正義?
- 手作りごはんはアリ?
- ウェットとドライどっちがいい?
という切り口でみなさんにお届け致します。
くぅ先生が教える「本当に見るべき場所」

ペットショップやホームセンターにキャットフードを選びに行くことが多いと思います。
その時に皆さんいつも思うと思うのですが、フード選びは、本当に悩んでしまいますよね。
各メーカーが色々なフードを製造販売しているのでとにかく種類が豊富です。
その中から「うちのコに合ったフード、どれよ!」っていつも選び悩んでしまいます。
じゃぁ何を基準に、どこを見て選べばいいのでしょうか?
① まず最初に見るのは「価格」

「中身の成分や材料がいいものを選ぶのが一番大事よね」と思っている方も多いと思います。
中身はたしかに大事。
しかし、最も大事なところ。
最初に見るのは価格。
なぜか?
それは、どれだけ理想的なフードでも、
継続できなければ意味がないからです。
例えば、
- 1kg 2万円のフリーズドライは猫には体によさげだけど経済的に…。
- 1kg 2,000円の一般的なフードは継続して与えられそう…。
現実的に続けられる価格帯を決め、その中で最善を選ぶ。
これが前提です。
② パッケージは表ではなく「裏」を見ろ

経済的に継続できる価格帯のペットフード群を選んだらその価格帯の中で見なくてはいけない場所。
言うなればいちばん大事な場所になるのは…
表面は見なくていい。裏を見る。
表にはメーカーが「買ってもらうために伝えたいこと」しか書いていません。
しかし、見なくてはいけないところは「セールスポイント」ではありません。
本当に見るべきは裏面に記入されている内容物の情報。
- 成分表
- 原材料一覧
です。
③ 成分表の最大の落とし穴「糖質は書いていない」

成分表には通常、記載義務のある以下の5つが書かれています。
- たんぱく質
- 脂質
- 粗繊維
- 灰分
- 水分
これが全体の何パーセントの割合で入っていますよという情報になります。
が、
これらを全部足しても100%になりません。
なぜか?
糖質が書いていないからです。
しかし、糖質が何パーセント入っているかは以下の計算方法で算出できます。
▶ 糖質の計算方法

100 −(たんぱく質+脂質
+粗繊維+灰分+水分)= 糖質
ただし、これは厳密な数値ではありませんが、実用上は十分な目安になります。
▶ 糖質は何%が目安?

明確な「糖質◯%で病気になる」という論文はありません。
しかし、
- 糖質30%以上で血糖値が上がりやすいという研究
- 猫は完全肉食動物
- 血糖値を下げるホルモンはインスリンのみ
という事実を踏まえると、
目安は30%以下
が一つのラインと考えられます。
※あくまで目安。絶対基準ではありません。
④ 原材料はどこまで見る?
答え:全部見る。
基本的に原材料に何が含まれているかは書いてあるもの全部確認するがBEST。
しかし、どういう視点で見るかが大事なので、最低でも確認したいのは…
✔ 最初に何が来ているか
原材料は含まれる量が多い順に記載されています。
猫は「完全肉食動物」。最初が肉類かどうかは一つの目安。
✔ 不要な添加物がないか

例えばこんな添加物は入ってしまっていないか、確認してほしい。
- 着色料
- 発色剤
- 亜硝酸ナトリウム
- リン酸塩(リン酸Naなど)
特にリン酸塩は、
- 水に溶けやすい
↓ - 急激に吸収される
↓ - 血中リン濃度を上げる
↓ - 腎臓に負担がかかる可能性
という点から入っていないか確認する対象になります。
ただし「入っていたら即NG」ではありません。
愛猫がそのフードを好んで食べて、他のフードは食べないなどある場合はその限りではないです。要は優先順位の問題です。
グレインフリーは本当に良い?

結論:グレインフリーだから良い、はもう古い。
昔は「グレインフリー=良質」の傾向がありました。
しかし現在は、
- 穀物入りでも良いものはある
- グレインフリーでも糖質40%超えはある
つまり、
表の「グレインフリー」という文字は無視してOK。
裏の成分表で判断するのが正解です。
▶ グレインフリーは猫に心筋症をもたらす?犬の心臓病との関連の話
2014年〜2020年にかけて、1100頭以上の犬において拡張型心筋症がみられた。
その原因がグレインフリーで使用される「豆類」の影響ではないか。
2018年、
『Food and Drug Administration』が、
犬の心筋症とグレインフリーの関連を調査。
ただ、現段階で因果関係は確定していません。
そこから噂レベルで「猫にグレインフリーを与えると心筋症になる」という話がちらほら。
そもそもこの症例、猫の話でもありません。
ネガティブ情報だけが広がったという事例です。
手作りごはんはアリ?ナシ?
手作りごはんは体によさげだけど、実際のところどうなの?
答えは少し複雑。
✔ 問題はある
研究では、手作りレシピの多くが
総合栄養食基準を満たしていません。
特に難しいのが:
- ミネラルバランス
- カルシウム:リン比
肉だけではカルシウムが不足します。
✔ でも「完全否定」ではない

くぅ先生の考える基準は…
総合栄養食が8割以上なら手作りごはんをあげるのもOK。
- 80%以上:総合栄養食
- 20%以内:おやつ・手作り・トッピング
ソレを踏まえて考えると、誕生日の特別食というかたちであげるのは問題ありません。
要するに「長期的に主食化するのが難しい」、という話です。
ウェット vs ドライ どっちがいい?

この「どっちがいい?」問題は、飼い主さんが必ず通る疑問ではないでしょうか?
猫をお迎えする時なんかは、ごはんはとのタイプがいいのか全くわからない状態だったりします。例えば「ウェットは単価高いし、ドライのほうが持ちそうだからドライあげておこう」とか、「ウェットのほうが消化に良さそうだからウェットをあげたほうがいいかな」とか。
結局、どっちあげるのが正解なのかよくわかりませんよね。
結論:どちらも単独はおすすめしない。併用がベスト。
▶ ウェットのみのメリットとリスク
ウェットのメリット
- 水分補給に長けている
- 100g中のカロリーがドライよりも低いのでダイエットに効果
リスク
- 歯垢・歯石がつきやすい
- たんぱく質が高くなりやすい
研究では、ドライのみのほうが歯の状態が良好。
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▶ ドライのみのメリットとリスク
ドライのメリット
- 歯垢や歯石が付着しにくい
- カロリー摂取がしやすい
リスク
- 水分が不足しがち
- 水分摂取不足で腎臓への負担
先祖猫(リビアヤマネコ)は砂漠で生活していた動物。
飲める水が少ないため、体内で水分を循環し、排泄尿は濃度が濃い。
その習慣が残っている事もあり、猫は水をガブガブ飲む動物ではありません。
本来は食事から水分を摂る動物です。
▶ ベストは併用

ウェットとドライのメリットとリスクを考えると、どちらのリスクもカバーできる「併用」がベスト。
では、どんな方法で与えるか。
朝ウェット/夜ドライ
あるいは両方を混ぜる
どちらでもOK。
ちなみにオレオは1回の食事を2段階に分けて与えています。
朝・晩2回
1段階目:2種類のウェット+水(約75gのフードに30gの水を混ぜる)
2段階目:ドライフードのみ(30g)
↑ウェットとドライを水と一緒に混ぜて与えると、歯垢が溜まってしまったのでこの方法に切り替えました。
朝に黄色い液体を吐く子はこんな与え方も

夜ご飯が夜中のうちに消化してしまい空腹時間が長すぎて
『胆汁逆流』を起こしてしまっている可能性。
対策
→ 夜にドライを多めにあたえる
あるいは
→ 寝る前に少量のお夜食を与える
など、愛猫に合わせて餌を与える方法を工夫するなどすると改善することがあります。
まとめ:今回の重要ポイント、一つだけ覚えておけばOK
くぅ先生曰く、学会でも覚えて帰れるのは1〜2個。
というわけで、今回の最重要ポイントはこれ。
🔑 糖質は自分で計算する
100 −(たんぱく質+脂質+粗繊維+灰分+水分)=糖質
糖質の目安は30%以下。

そして、
- パッケージは表ではなく裏を見る
- グレインフリーに惑わされない
- 手作りは2割。ベースになる総合栄養食は8割
- ウェットとドライは併用がベスト
キャットフードの選び方はこれだけ覚えておけば80%以上の合格点です!
編集後記:愛猫の状態を把握する

トークショーの中で、実は最も大事なことを『くぅ先生』はおっしゃっていました。
それは
『愛猫の健康の現在地をしっかり理解すること』
どんなにすばらしい知識や選択方法を持っていても、愛猫の現状をしっかり把握していないとこの知識は意味がないのです。
「砂漠のどこかわからない場所で迷子になった時、地図を渡されても、結局行きたい所にはたどり着けない」
現在地がわかってこそ、その地図が活かせるのです。
そのためには毎日愛情を持って接し、少しの変化も見逃さないこと。
そして、定期的に健康診断を受けること。
この習慣の上に、今回学んだ知識が役に立つのです。
愛猫家の皆さん、愛猫の現在地を把握してあげて、よりそのコに合ったフードを探し続けてください。
愛猫と少しでも長く一緒にいられることを願ってます。
ブログ管理者:jyosui





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