こんにちは、jyosuiです!

猫を膝にのせていると、おなかのあたりから低い音が伝わってくることがあります。音というより、振動に近い感じ。ゴロゴロ、と表現されるあれです。
猫と暮らしていると当たり前になってしまう音ですが、あらためて考えると不思議です。あれ、どこがどう動いて鳴っているんだろう。そしてなぜ鳴らすんだろう。
調べてみて、いちばん意外だったのはここでした。
ゴロゴロがどうやって鳴っているのか、実はまだ決着していません。あれだけ身近な音なのに、しくみの説明は「たぶんこうだろう」の段階なんです。しかもうれしいときだけの音でもありませんでした。
この記事でお話しするのは、次のことです。

- ゴロゴロはほかの鳴き声と、決定的に違うということ
- どうやって鳴らしているのか — 有力な説はあるが、確定していないという話
- なぜ鳴らすのか — うれしいときだけではないということ
- ⚠️ ゴロゴロなのに、様子がおかしいときのこと
- 鳴らしてくれたとき、どう応えるといいか
お伝えしておくと、わたしは獣医師でも研究者でもありません。ここに書くのは、飼い主として調べてわかったことと、わからなかったことです。断定できないところは、断定できないまま置いています。
「しくみの話はいいから、うちの子が鳴らしているときにどうすればいいか知りたい」という方は、後半のふたつの見出しまで飛ばしてください。それでじゅうぶん役に立つと思います。

オレオだってご飯前はめっちゃ鳴らすにゃ。どうやって鳴らしているかなんて知らんにゃ。
ゴロゴロは、ほかの鳴き声と決定的に違う

まず、ここを押さえておくと後の話がわかりやすくなります。
「ニャー」も「シャー」も、息を吐くときにだけ出る音です。人間の声と同じですね。息を吸いながらしゃべることはできません。
ところがゴロゴロは違います。息を吸うときも、吐くときも、途切れずに続きます。だからあんなに長く、一定の調子で鳴り続けられるんです。
音の高さも独特で、おおむね20〜150ヘルツあたりの、とても低い音だと言われています。耳で聞くというより、体に伝わってくる感じがするのはこのためです。
もうひとつ。子猫は、生まれてまもない時期からゴロゴロを鳴らします。目もまだよく見えないうちからです。ここは、後半の「なぜ鳴らすのか」で解説します。

「吸うときも鳴る」を知ってから聞くと、ほんとうに途切れていないことに気づきます
どうやって鳴らしているのか — 実は、決着していません

ゴロゴロの発生源は、まだはっきり確定していません。
猫の体の中を直接のぞくわけにはいきませんし、猫は「ちょっと鳴らしてみて」と頼んで鳴らしてくれる生きものでもありません。それが、研究の難しさでもあるようです。
いま出ている説を、いくつか並べてみます。
説① 喉の筋肉が、高速で開け閉めしている
いまいちばん有力とされているのがこれです。
喉にある声帯まわりの筋肉が、1秒間に何十回という速さで開いたり閉じたりする。そこを息が通ることで、空気の流れが細かく途切れて、あの独特の振動音になる——という説明です。
息を吸うときも吐くときも鳴るのは、空気がどちらに動いても、途切れさせる仕掛けはそこにあるからだと考えると筋が通ります。
説② 昔よく言われていた「舌骨(ぜっこつ)」の話
のどの奥にある小さな骨のかたちが、ゴロゴロできるかどうかを分けている——という説明を見かけることがあります。「大きな声で吼えるネコ科はゴロゴロできない」といった、対になった話とセットで語られてきました。
ただ、この説明はきれいに割り切れるものではないようです。あてはまらない例も知られていて、いまは「これで決まり」とは言われなくなってきています。
説③ 筋肉を動かし続けなくても鳴る、という新しい見方
近年になって、喉のつくりそのものに、低い音が出やすい仕掛けがあるのではないかという報告も出ています。だとすると、脳が筋肉に細かく命令を送り続けなくても、息が通るだけで音が生まれることになります。
これは説①を否定するものではなく、組み合わせで起きているのかもしれないという見方です。まだ新しい話なので、ここは今後変わる可能性があります。
つまり現状は、「喉のあたりで鳴っているのは間違いないが、細かいしくみは研究の途中」ということになります。身近な音なのに、意外ですよね。

解明はされていない分、実際にどうやって鳴らしているのかはとても興味のわく話ですよね。なぜ鳴らしているかも含めて、気になるところです。
なぜ鳴らすのか — うれしいときだけではありません

「ゴロゴロ=ごきげん」。わたしもずっとそう思っていました。でも、それだけではないようです。
① 満足しているとき・安心しているとき
いちばん想像しやすい場面です。なでられているとき、膝の上にいるとき、日なたで丸くなっているとき。ここは、飼い主の実感ともよく合います。特に一緒にいる時に「ゴロゴロ」されるとこちらも嬉しくなってしまいます。
② 母猫と子猫の、やりとりのため
さきほど「子猫は生まれてまもなく鳴らす」と書きました。目が見えず、耳もまだよく聞こえない時期の子猫にとって、体に伝わる振動は、母猫の居場所を知る手がかりになります。母猫のほうも、子猫に向けて鳴らします。
つまりゴロゴロは、もともと「近くにいるよ」「だいじょうぶだよ」を伝える合図として始まった可能性がある、ということです。
③ 人に向けた「おねだり」のとき

ごはんの時間が近いときや、かまってほしいときのゴロゴロは、ふだんのゴロゴロと少し音が違うという指摘があります。人がつい反応してしまう、高めの成分がまざるのだそうです。
本当だとすると、猫は人間に効く鳴らし方を身につけていることになります。なかなかしたたかな話です。
④ 不安なとき・痛いとき
ここが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。
猫は、動物病院の診察台の上でも、体調が悪いときでも、ゴロゴロと鳴らすことがあります。出産のときにも鳴らすと言われます。どう見てもごきげんな場面ではありません。
これについては、自分を落ち着かせるために鳴らしているのではないかという見方があります。人が緊張したときに深呼吸をするような、そういう役割ではないか、と。
だとすると、「ゴロゴロしているから大丈夫」とは限らないということになります。
⑤ 体を治しているのでは、という説
低い振動が体の回復を助けているのではないか、という説も見かけます。骨や傷の治りに関係している、という話です。
ただ、これはまだ仮説の段階だと考えたほうがよさそうです。「ゴロゴロには治す力がある」と言い切っている記事も見かけますが、そこまで確かめられてはいません。期待しすぎず、そういう説もある、くらいで受け取るのがよさそうです。
⚠️ ゴロゴロなのに、様子がおかしいとき

「うれしいときだけではない」という話の、いちばん実用的なところです。
次のような場面でゴロゴロしているなら、ごきげんだと受け取らないでください。
- 安静にしているのに呼吸が速い・肩で息をしている・口を開けて呼吸している — 猫が口で呼吸するのは、ふつうではありません。すぐに動物病院へ連絡してください
- 体を丸めてじっとしたまま鳴らしている — 痛みをこらえているときの姿勢のことがあります
- さわられるのを避ける・特定の場所をさわると嫌がる
- ごはんを食べない・水を飲まない日が続いている
- いつもと鳴らす場面が明らかに変わった — 前はしなかった場面で鳴らすようになった
ゴロゴロそのものが病気のサインというわけではありません。見るのは、ゴロゴロと一緒に起きていることのほうです。
おうちで見ておきたいことは、別の記事にまとめています。
ゴロゴロしてくれたとき、どう応えるといい?

正解が決まっている話ではありませんが、覚えておくと使えることがいくつかあります。
続いてほしいなら、変えないこと
いちばん効くのがこれでした。うれしくなって、なで方を強くしたり、抱き上げたり、名前を連呼したりすると、そこで止まります。
猫が安心しているのは、いまのその状態です。だから、続いてほしいときほど何も変えない。手の速さも、場所も、声の大きさもそのまま。地味ですが、これがいちばん確実です。
やめたら、「もういい」のサイン
ゴロゴロが止まって、しっぽの先が動きはじめたり、耳が横を向いたりしたら、そこが引き際です。もう少しだけ、と続けると嫌がられます。
気持ちのサインは、しっぽにもよく出ます。
声をかけるなら、小さく・低く
返事をしたくなったときは、ささやくくらいの音量で。落ち着いている場面に大きな声を足すと、状態のほうが壊れてしまいます。
不安そうなときのゴロゴロには、そばにいるだけでいい
病院や、知らない人が来たときのゴロゴロは、落ち着こうとしている最中かもしれません。そういうときに無理になでたり抱えたりすると、逃げ場をなくしてしまいます。
近くにいて、いつもの声で話しかける。それくらいがちょうどいいのだと思います。
うちの場合

オレオの場合はこんなときに「ゴロゴロ」をします。
- ご飯が出てきた時に「早くくれ、早くくれ」と言わんばかりに鳴らす
- ブラッシングをされている時に「早く終わらせろにゃ」という意味で鳴らす
- 洗濯物の上でふみふみしながら「相手してほしいにゃ」と鳴らす
抱っこされている時は緊張しているのか「ゴロゴロ」鳴らしたことはありません。余談ですが、前はよほど抱っこが嫌なのか「尻尾ブンブン」をしていました。今はそれでも尻尾はあまり振らなくなり、諦めた表情をしていることが多いですが。
ただ、病院の診察台の上に載せられて獣医師さんに体を触られている時は「ゴロゴロ」しています。きっと「早く終わらせろにゃ」と言っているんでしょうね。

オレオにとっての「ゴロゴロ」はとにかくいろんな要求をしているんにゃ。要求に答えてくれないと拗ねるにゃ。
ふみふみのほうは、別の記事にまとめています。
まとめ

「ゴロゴロ」についてまとめるとこうです。
- ゴロゴロは息を吸うときも吐くときも鳴る、ほかの鳴き声とは別ものの音
- どうやって鳴らしているかは、まだ確定していない。喉の筋肉が高速で開け閉めしている説が有力だが、研究は途中
- 理由は満足だけではない。母子のやりとり、おねだり、そして不安や痛みのときにも鳴らす
- ⚠️ 「ゴロゴロ=大丈夫」とは限らない。呼吸・姿勢・食欲など、一緒に起きていることを見る
- 鳴らしてくれたら、何も変えないのがいちばん。やめたら引き際
「ゴロゴロ」鳴らすしくみがわかっていないと知って、猫を飼っている立場として、未だに謎が多い動物なんだと改めて興味深く感じました。毎朝あんなに聞いている音のことを、人類はまだ説明しきれていないのだと思うと、その解明されていない謎の音と身近にいられて嬉しい気持ちです。
理由がぜんぶわからなくても、となりで鳴っているあいだは、その子が安心している時間には違いありません。それで十分な気もします。

この「ゴロゴロ」の解明はオレオが研究するにゃ!…あ、気づいたらなってるからわからんにゃ💦
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※ 本記事の図解はAIで作成しています。








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