こんにちは、jyosuiです!

以前、オレオが体調を崩してしまったとき。
水べんが部屋のアチラコチラに付着してしまいました。
部屋中ニオイが充満していて、これはなんとかしないとと。
そのときは消臭スプレーでしのぎましたが、いまは、においがちゃんと消える「スーパー脱臭」を使っています(後半で紹介しています)。
そして先日、猫のイベント「にゃんだらけ」で、炭でできた猫の形の消臭インテリアに出会いました。それをきっかけに、猫とにおいのことを、あらためて調べてみました。
調べてみると、消臭には猫にとってありがたいものと、困るものがあることが分かってきました。人には「いい香り」でも、猫には負担になることがあるのです。
この記事を読むと、こんなことが分かります。
- 猫にとって、においがどれだけ大事なものなのか
- 香りで上書きしない、猫にやさしい消臭の順番
- ⚠️ 猫と暮らす家では避けたいにおい(アロマオイルなど)
先にお伝えしておくと、私は獣医師ではありません。飼い主として調べたことを、どこで見つけた話なのかが分かる形で並べています。
※ 本記事の図解とイラストはAIで作成しています。
「全部はちょっと…」という方は、次の「先に、大事なことを3つ」だけ読んで閉じていただいても大丈夫です。

オレオが体調を崩すときもあるにゃ。でも、猫とにおいの関係は、知っておいたほうが良い知識にゃ。
先に、大事なことを3つ

- 猫は、においで「ここは安全」を確かめています。だから消臭は「全部消す」より、いやなにおいのもとだけを取りのぞくほうが合っています
- 香りでごまかす消臭は、猫には向かないことがあります。香りつきの猫砂やトイレ用の消臭剤を不快に感じる猫は多い、とされています
- ⚠️ 猫と暮らす家では、アロマオイル(精油)はどの部屋でも避けたいところです。猫は、精油にふくまれる成分の一部を、体の中で分解しにくいと考えられています
ここから先は、なぜそう言えるのかを、順番に見ていきます。
猫は「におい」で安心をつくっている

猫は、人よりもずっと、においを頼りにして暮らしています。
猫の専門の獣医師団体がまとめた「猫の暮らす環境のガイドライン」でも、猫はにおいやフェロモン(なかま同士で伝え合う、においの信号)で、まわりの様子を確かめて、安心を保っていると説明されています(Ellis ら・2013年)。
猫がほっぺたや体を家具にこすりつけるのも、そのひとつです。自分のにおいをつけて、「ここは自分の場所」「ここは安全」という目印にしているそうです。
だから「全部消す」は、猫には落ち着かないことも

同じガイドラインには、こんなことが書かれています。
- 猫がほっぺたをこすりつけた場所は、できるだけ拭かずにおく
- 猫のベッドや毛布は、一度に全部洗わず、交代で洗う(どれかに猫のにおいが残るように)
- 猫の感じ方をみだすような洗剤や、香りつきの猫砂などは避ける
人の感覚だと、においは「ないほうがいい」ものです。でも猫にとっては、自分のにおいがある部屋こそ、落ち着ける部屋なのかもしれません。
ガイドラインには、においで不安を感じたり、においの目印をつけられなかったりすると、トイレ以外でのおしっこや、ストレスが関わる病気(おしっこの病気など)につながることがある、とも書かれています。

猫はにおいで安全な場所かを判断するにゃ。猫にとってにおいの変化はストレスになることがあるにゃ。
「苦手なにおい」と「危ないにおい」は別もの

猫とにおいの話を調べると、「猫が嫌いなにおい」という言葉がよく出てきます。ただ、ここには2種類の話がまざっています。
| 苦手なにおい | 危ないにおい | |
|---|---|---|
| どんな話? | 好き・嫌いの話 | 体の話 |
| どんなもの | 猫がいやがる、近づかないにおい | 猫の体の負担になるおそれがあるにおい |
| 例 | 柑橘・お酢・香水や柔軟剤の強い香り など(よく言われるもの) | アロマオイル(精油) |
| 気をつけること | 感じ方は猫によってちがう | 猫と暮らす家では使わない |
分けて考えると、何に気をつければいいのかが見えやすくなります。
苦手と言われるにおい
よく挙がるのは、柑橘(レモン・オレンジなど)、お酢、ミントのようなスーッとするにおい、香水や柔軟剤・芳香剤の強い香り、たばこの煙などです。
ただし、どれをどのくらい嫌がるかは、猫によってちがいます。このあたりは経験から広まった話も多く、研究ではっきり確かめられているものは、あまり多くないようです。
はっきり書かれているのは、トイレまわりのことです。猫のトイレについてのガイドラインには、「猫は、香りのついた猫砂や、トイレ用の消臭剤を不快に感じることが多い」とあり、猫砂は香りのないものがすすめられています(Carney ら・2014年)。
においの好き嫌いは、ごはんにも出ます。うちのオレオも、においを嗅いだだけで、ひと口も食べなかったごはんがあります。これは、具合が悪くなったときに食べていたものを「これを食べたら具合が悪くなった」と覚えて避ける、身を守るしくみのこともあるそうです。
「猫が苦手なにおい」を使った、猫用のいたずら防止スプレーも売られています。使うときは表示をよく読んで、猫の体や、猫がなめる場所にかからないようにしてあげてください。
危ないにおい ― アロマオイル(精油)

気をつけたいのは、こちらです。アロマオイル(精油・エッセンシャルオイル)は、猫の体の負担になるおそれがあります。
理由のひとつは、猫の肝臓のしくみです。猫は、ある種の成分を肝臓で分解して体の外に出す働きが、生まれつき弱いことが分かっています(Court ら・2000年)。人の解熱剤(アセトアミノフェン)が猫に危ないのも、このためだとされています。
精油にも、この働きで分解される成分がふくまれているため、猫では体にたまりやすいと考えられています。
猫の体に入る道は、ひとつではありません。
- 吸いこむ:ディフューザーなどで空気中に広がったものを吸いこむ
- なめる:毛や足についたものを、毛づくろいでなめてしまう
テキサスA&M大学の獣医学部の解説では、猫に気をつけたい精油として、ティーツリー、ユーカリ、ミント類、ラベンダー、レモン・オレンジ・ライムなどの柑橘、パイン(松)、シナモン、イランイランなどが挙げられています。リラックスによいと言われるラベンダーも入っています。
人がくつろげる香りでも、猫にとっては同じではない、ということです。
⚠️ 猫と暮らしているなら、アロマディフューザーやアロマオイルは、どの部屋でも使わないであげてください。猫は家の中を行き来しますし、空気に広がった精油は、部屋の外にも流れていくことがあります。精油を薄めて、手作りの消臭スプレーにするのも、同じ理由でやめておいてください。精油のビンは、猫の届かないところにしまっておくと安心です。
もし使ってしまって、よだれ、吐く、鼻水や涙、体を低くかがめて苦しそうに息をしているといった様子があれば、すぐに新鮮な空気のところへ移して、動物病院に電話で相談してください(テキサスA&M大学の解説より)。

人には「いいにおい」でも、猫には強すぎることがあるにゃ。鼻のいい猫の身にもなってほしいにゃ。
猫にやさしい消臭は「取りのぞく」順番で

においの対策は、香りで上から包むより、においのもとを取りのぞくほうが、猫にはやさしいようです。順番に並べると、こうなります。
- においのもとを取る(トイレ掃除)
- 汚れたところは「分解するタイプ」で
- 空気のにおいは「吸わせる」「入れ替える」
- 香りでごまかさない
① においのもとを取る(トイレ掃除がいちばんの消臭)
いちばん効くのは、地味ですが、トイレ掃除です。
猫のトイレのガイドラインでは、うんちやおしっこは1日1回以上取りのぞき、トイレそのものは1〜4週間ごとに洗うのが目安とされています。洗うときは石けんとお湯だけにして、強い薬剤やアンモニアの入ったものは避けるように、とあります(Carney ら・2014年)。
こんな一文もありました。「トイレをこまめに掃除する手間を減らしたり、なくしたりする製品はない」。消臭グッズは、掃除の「おまけ」くらいに考えておくと、がっかりせずにすみます。
② 汚れたところは「分解するタイプ」で
粗相や吐きもどしのあとは、まず汚れを拭き取ります。そのうえで気をつけたいのが、洗剤えらびです。
アンモニアの入った洗剤は、猫には「おしっこのにおい」に感じられるとされています。そのため、かえって同じ場所でおしっこをするきっかけになることがあります(Carney ら・2014年)。
使うなら、においのもとを分解するタイプ(酵素系・バイオ系)の消臭剤が向いています。人の鼻ではもう分からなくても、猫には残っていることがあります。くわしくは、トイレの失敗の記事にまとめました。
③ 空気のにおいは「吸わせる」「入れ替える」
部屋にこもったにおいには、換気と、においを吸いとるものが助けになります。
吸いとるものの代表が炭です。炭には目に見えないほど小さな穴がたくさんあいていて、においの成分をその穴に取りこみます。香りを足さないぶん、猫の鼻をじゃましにくい方法です。
ただ、炭が受けもつのは空気中のにおいです。床や布にしみこんだおしっこのにおいは、②の「分解」のほうが向いています。
にゃんだらけで出会った「炭零(すみれ)」も、この炭のしくみを使った消臭インテリアです(後半で紹介します)。
④ 香りでごまかさない
芳香剤や香りの強い消臭スプレーの中には、においを消すのではなく、別の香りでおおうものもあります。人の鼻には効いたように感じても、猫にはにおいが2つに増えただけ、ということもありえます。
猫のトイレのガイドラインでも、トイレ用の消臭パウダーは避けるように書かれています(Carney ら・2014年)。
いま香りつきの猫砂を使っていて、猫がふつうに使えているなら、あわてて替えなくても大丈夫です。替えるときは、猫の様子を見ながらにしてあげてください。

トイレのそばに、いいにおいのものは置かないでほしいにゃ。トイレは、自分のにおいがすることが大事にゃ。
場所ごとのにおい対策 早見表
| 場所 | においのもと | まずやること | 気をつけること |
|---|---|---|---|
| トイレ | うんち・おしっこ・猫砂 | 1日1回以上すくう/1〜4週ごとに丸洗い | 香りつきの砂・消臭パウダーを嫌う猫も |
| 粗相・吐きもどし | おしっこ・吐いたもの | 拭き取る→分解タイプの消臭剤→乾かす | アンモニア入りの洗剤は使わない |
| 猫の体 | おしりまわりの汚れ・口 | 汚れたところだけ拭く | 急ににおいが変わったら体調のサインのことも |
| ベッド・毛布 | よだれ・皮脂・毛 | 交代で洗う | 一度に全部は洗わない |
| 部屋の空気 | こもったにおい | 換気・炭を置く | アロマオイル・ディフューザーは使わない |
においの変化は、体調のサインのことも

いつもとちがうにおいに気づいたときは、消す前に、どこから・いつからのにおいなのかを見てあげてください。
口のにおいやおしっこのにおいが急に変わったときは、体の中の変化が関わっていることもある、とされています。気になるにおいが続くときは、かかりつけの先生に伝えてみてください。おしっこの見かたは、こちらにまとめています。
うちで使っている消臭グッズ

最後に、うちで使っているものと、にゃんだらけで出会ったものを紹介します。
① シャンメシャン「スーパー脱臭」
うちで使っている消臭剤のひとつが、シャンメシャン(有限会社キタガワ)の「スーパー脱臭」です。ねこフェス2026にも、今回のにゃんだらけにも出展されていました。
次亜塩素酸や二酸化塩素を使っていない消臭・除菌剤で、メーカーは「天然鉱物からできているので、猫がなめても安心」と説明しています。香りでごまかすタイプではないので、この記事の「④香りでごまかさない」にも合っています。
以前、オレオがおなかをこわしたときは、別の消臭スプレーを使っていました。でも、うちではスーパー脱臭のほうが、においがちゃんと消えたので、いまはこちらを使っています。
オレオのトイレ周りに1本常備しています。用を足したら処理して8吹きほどして脱臭する形です。箱にも「無香料タイプ」とあるとおり、香りはつけられていません。
しっかりニオイが消えるので重宝しています。

ねこフェスのレポートでも紹介しています。
② 炭零(すみれ)― にゃんだらけで出会った、猫の形の炭
2026年10月の「にゃんだらけ21」で出会ったのが、福井県越前市の塚﨑修商店さんの「炭零(すみれ)」です。住宅用の木の板を扱っている会社が作った、炭の消臭インテリアです。
| 炭零(すみれ) | |
|---|---|
| 素材 | 国産の100%自然由来の炭と、リサイクル木材 |
| 猫の形 | 「まるお」(幅7cm・しっぽまで入れて12cm/高さ19cm)と「まるこ」(幅10cm・しっぽまで入れて15cm/高さ17cm)の2種類。ほかに球や恐竜の形も |
| メーカーの説明 | アンモニアや酢酸などのにおいの成分を「60分で95%以上減少」/化学物質は使っていない |
| お手入れ | 月に1回ほど、ホコリを拭くだけ |
| 効き目の長さ | 公式には「理論上は半永久的」。出展者の方に聞いたところ「5年は効果がある」とのことでした |
| 買えるところ | Amazon、COREZO(北陸の産品の通販)、Creema、Yahoo!ショッピング など |
香りを足さずに、においの成分を吸いとるしくみなので、この記事の「③吸わせる」にあたります。まるお・まるこは、どちらも高さ20cm足らずで、玄関や棚に置いても、消臭剤には見えません。
置くなら念のため、猫がかじったり、倒したりしないところが安心です。

うちは、にゃんだらけで出展者の方から「まるこ」をご厚意でいただきました。サンプルとしてもらった炭零を人間のトイレ内にぶら下げてみたら、30分後には嫌なにおいが消えていました。
うちではまるこをリビングのオレオの届かない場所に飾っています。生活臭って普段わからないものですが、帰宅したときの部屋のニオイが、以前よりは気にならない気がします。
よくある疑問
Q. 猫のいない部屋なら、アロマを使っても大丈夫?
猫と暮らしているなら、どの部屋でも避けたいところです。猫は家の中を行き来しますし、空気に広がった精油は、部屋の外にも流れていくことがあります。猫は精油の成分を体の中で分解しにくいと考えられていて、吸いこんだり、毛についたものをなめたりするおそれがあります。どうしても使いたいときは、かかりつけの先生に相談してみてください。
Q. 消臭スプレーを、猫に直接かけてもいい?
製品によります。「ペットの体に使える」と書かれているものだけにして、表示どおりに使ってください。猫は体についたものをなめてしまうので、体に使えると書かれていないものは、猫にかからないようにしてあげてください。
Q. 置き型の消臭剤は、トイレのすぐ横に置いていい?
香りのあるものは、トイレのそばに置かないほうがよさそうです。ガイドラインでも、猫は香りつきの猫砂やトイレ用の消臭剤を不快に感じることが多いとされています(Carney ら・2014年)。置くなら香りのないものを、少し離れたところにしてあげてください。
Q. 炭はどのくらいもつ?
炭の種類や、置く場所のにおいの強さで変わります。炭零の場合、公式サイトでは「理論上は半永久的」、出展者の方に聞いた目安は「5年」でした。
まとめ

猫とにおいのことを調べて、いちばん心に残ったのは、「人がいいと思う香りと、猫が安心できるにおいはちがう」ということでした。
- 猫は、においで「ここは安全」を確かめている
- 消臭は、香りで包むより、においのもとを取りのぞく
- ⚠️ 猫と暮らすなら、アロマオイル(精油)はどの部屋でも使わない
全部を一度にやらなくて大丈夫です。トイレのそばの香りのものをひとつ片づける。それだけでも、猫にとって過ごしやすい部屋に近づくかもしれません。

いつものおうちのにおいが、いちばん落ち着くにゃ。……でも、トイレはこまめに掃除してほしいにゃ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
【参考文献】
・Ellis SLH ら「AAFP and ISFM Feline Environmental Needs Guidelines」J Feline Med Surg. 2013;15(3):219-30 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/23422366/
・Carney HC ら「AAFP and ISFM Guidelines for Diagnosing and Solving House-Soiling Behavior in Cats」J Feline Med Surg. 2014;16(7):579-98 https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11148882/
・Court MH, Greenblatt DJ「Molecular genetic basis for deficient acetaminophen glucuronidation by cats: UGT1A6 is a pseudogene, and evidence for reduced diversity of expressed hepatic UGT1A isoforms」Pharmacogenetics. 2000;10(4):355-69 https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/10862526/
・Texas A&M University College of Veterinary Medicine & Biomedical Sciences「A Scent-sitive Subject: Essential Oil Diffusers and Your Cat」(2019年11月14日)https://vetmed.tamu.edu/news/pet-talk/a-scent-sitive-subject-essential-oil-diffusers-and-your-cat/
・株式会社塚﨑修商店「炭零(すみれ)」(COREZO 特集ページ)https://www.corezo-mall-tokusyu.com/tsukasaki-sumire
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